甲状腺の病気
甲状腺は、のどぼとけの下で気管の前にあり、血液中にホルモンを分泌して、代謝を正常に保つ大切な役割を持っています(甲状腺ホルモンはヨウ素を材料にして作られます)。
甲状腺の病気は、一般的にあまり知られていないため、なかなか発見しにくい病気ですが、以下のようなきっかけで、受診する方が多いようです。
1.甲状腺の機能異常による症状を感じたから
2.首の前部が腫れているようだから
3.眼球が飛び出しているようだから
4.健康診断で数値の異常を指摘されたか
甲状腺の機能異常、つまり甲状腺の働きが亢進したり低下すると下記のように様々な症状が現れます。 ご覧になっておわかりのように、一般によく見られる症状です。心臓病、糖尿病、更年期障害、またはうつ病、認知症など、別の病気に間違われやすい病気ではありますが、甲状腺の病気かどうか一度は検査することをおすすめします。
甲状腺の機能異常による症状
- 首がはれている
- 疲れやすくなった
- 月経が不順になった
■ 特に甲状腺ホルモンが過剰な場合に多い症状
- 安静にしているのに、心臓がドキドキする
- 手指が細かくふるえる
- 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
- よく食べているのにやせてきた
- イライラしやすくなった、落ち着きがなくなった
■ 特に甲状腺ホルモンが不足している場合に多い症状
- 体が冷え、寒がりになった
- 肌が乾燥し、カサカサになった
- 朝起きた時に、顔や手がむくむ
- 食欲がないのに太ってきた
- 体が重く、だるく感じるようになった
- 昼間も眠く、居眠りをするようになった
- 脈がゆっくり静かになった
バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍など甲状腺・副甲状腺の病気、甲状腺と不妊について、伊藤病院グループの各施設のホームページで詳しくご説明しておりますので、どうぞご覧ください。