
伊藤病院は、私の祖父・伊藤尹が1937年に創設した甲状腺疾患専門の民間病院で、2017年、80年目を迎えました。もともと病理医であった祖父は、顕微鏡を介してバセドウ病に興味を抱き、自身で診療するべく外科医に転じました。その後、大分県別府市の野口病院で副院長を務めた後、祖母の郷里である東京表参道で開業し、20年間をかけて病院の基礎を築きました。
そして1959年に父・伊藤國彦が継承し40年間にわたり病院を司り、現在のスタイルを構築しました。
引き続き、私が1998年に院長職を継承し、2017年で20年目となりました。
このように開設時の目標である甲状腺疾患専門施設としてのミッションを貫き、他領域には脇目もふらずに、突き進んでいることが、私共の最大のプライドです。
そして、次第に拡がってきた診療圏に対して、我々、自らが患者様のもとに近づこうと決意し、2004年6月に名古屋市中区に名古屋甲状腺診療所を開設しました。最初の7年間はクリニックビル内で診療を行っておりましたが、2011年にアイソトープ診療機器を導入した施設を新築。スタッフも大幅増員し、東海地方の甲状腺を病む方々に、伊藤病院同様、ぶれない専門診療を差し上げております。
さらに、それらの経験を活かしつつ、2017年11月に札幌市中央区に、伊藤病院、名古屋甲状腺診療所同様の専門診療をご提供すべく、さっぽろ甲状腺診療所を新たに開設いたしました。そして、新しい診療所には、伊藤病院のエース医師である岩久建志内科医長が診療責任者として赴任しております。
これら3つの医療機関が力を合わせ、今後も、ひたすらに甲状腺疾患専門診療に邁進していくつもりでございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
伊藤病院 院長
医療法人社団 甲仁会 理事長
伊藤 公一